
「大阪に本物の源泉掛け流し温泉なんてあるの?」そう思った人、正解です。
大阪府には温泉自体がとても少なく、しかも「加水・加温・循環なし」の完全な源泉掛け流しとなると、ほぼ絶滅危惧種。
そんな中、泉佐野市の山奥にひっそりと湧き続けているのが、今回ご紹介する**犬鳴山温泉「山乃湯」**です。
看板もほとんどなく、道に迷いかけるようなロケーション。
でもそこにあるのは、じんわり肌を包み込む、とろっとしたお湯。
今回は温泉好き目線で、泉質から歴史、アクセス、注意点、周辺の楽しみ方まで、まるごと解説します。
★山乃湯ってどんな温泉?
山乃湯は、犬鳴山温泉郷にある旅館「湯元温泉荘」に併設された日帰り入浴施設です。
泉佐野市大木の府道沿いにある温泉旅館「湯元温泉荘」に併設された日帰り温泉施設で、リウマチ、神経痛、胃腸病などに効能があるとされる純重曹泉を、犬鳴山温泉の源泉かけ流しで使用しています。
実はここ、ただの日帰り温泉ではありません。
犬鳴山温泉街の旅館などに今も温泉水を供給し続けている、まさに「湯元」そのものなんです。
周辺の旅館のお湯もここから引かれているというから驚きです。
湯船はこぢんまりとした内湯のみですが、わずかに白濁したお湯はほのかに硫黄の香りがし、入浴するとツルツルの肌になる「美人の湯」として親しまれています。
温泉マニアの間でも評価は高く、あるレビューサイトでは単純硫黄泉でアルカリ性、重曹成分豊富なヌルトロの極上湯と評され、能勢の「山空海温泉」と並ぶ大阪の「2大極上温泉」とまで呼ばれています。
近くの不動口館さんのとこでも入りましたが、やはり元湯は体感全く違いました。

★泉質・温泉成分
・泉質:単純硫黄冷鉱泉(低張性・アルカリ性・冷鉱泉)、純重曹泉とも案内される
・特徴:わずかな白濁、ほのかな硫黄の香り、とろみのある肌触り
・泉温:冷鉱泉のため加温して提供(かけ流しではあるが、湧出時は冷たいお湯を沸かして供給)
・効能:冷え性、リウマチ、婦人病、アトピーなどに良いとされるほか、神経痛や胃腸病にも効能があるとされています。
アルカリ性の重曹泉らしい「肌がツルツルになる」感覚は、まさに美人の湯の名にふさわしい体験です。
硫黄泉特有のたまご臭はマイルドなので、硫黄泉が初めての人でも入りやすいのもポイント。
★歴史 〜大阪府第一号の登録温泉〜
実はこの温泉、大阪の温泉史においてかなり重要な存在です。
地元の情報サイトの取材によると、昭和30年代前半、紡績業を営んでいた創業者の父が「和歌山や兵庫には温泉があるのに大阪には温泉がない」という思いから温泉を掘る会社を興し、二代目が実際の掘削作業を担って温泉を掘り当てました。
その結果誕生したのが大阪府第一号の登録温泉という、山乃湯の源泉なのです。
また、犬鳴山そのものの歴史はさらに古く、1300年余り前、修験道の開祖とされる役小角(役の行者)によって、大和の大峯山より6年も早く開山された霊山とされています。
「元山上」とも呼ばれ、葛城修験の8番目の経塚がある聖地で、麓の温泉街は元々、山中にある七宝瀧寺の門前町として発展してきました。
つまり山乃湯があるこの一帯は、「修行の山」と「湯治の里」がセットで千年以上続いてきた、大阪でも稀有な土地なのです。
ちなみに犬鳴山では滝行なども、できるみたいです。興味のあるかたは調べてみてください。修行してから温泉に入るとゆうセットが出来ます。
・詳しいアクセス
住所:〒598-0023 大阪府泉佐野市大木2234電話:072-459-7515(日帰り入浴 山乃湯)
公共交通機関
JR「日根野駅」または南海「泉佐野駅」から、南海バス「犬鳴山」行きに乗車し、終点で下車。徒歩約3分です。
バスは本数が多くないので、事前に時刻表のチェックを強くおすすめします。
車の場合
大阪市内から阪和自動車道・泉佐野ICを利用し、府道62号線(泉佐野打田線)を和歌山方面へ。
犬鳴山温泉郷の坂道の途中に、山乃湯へ下りる脇道があります。
駐車場ありです。


注意!!気をつけるポイント(必読!)
山乃湯は「知る人ぞ知る」度が非常に高い温泉です。
行く前に、以下は必ずチェックしておいてください。
①看板がほとんどない
実際に訪れた人のレビューでも車で行く場合、大きな看板がないため見逃さないよう注意が必要で、小さい看板だけあって、そこから急な坂道を下りたところが山乃湯です。
ナビだけに頼らず、住所と写真を事前に確認しておくと安心です。
建物の見た目に驚かないこと訪問記では案内看板が一切見当たらず通り過ぎてしまうほど、また「まさかこれが温泉とは」と驚くような素朴な佇まいだったと記されています。
決して廃墟ではなく、これぞ「知られざる名湯」の証。
むしろワクワクポイントですが訪れたときは探しました。(O.O;)(oo;)


②設備はシンプル
内湯のみで露天風呂はありません。
豪華な設備を期待して行くと肩透かしを食うので、「お湯そのものを楽しむ温泉」と心得ておきましょう。
ちなみにシャンプー&リンスは、ありません。
ボディソープのみ置いてくれてます。
③営業状況は事前確認が安心
小規模な施設のため、臨時休業などの可能性もあります。
訪問前に電話(072-459-7515)で確認しておくのが確実です。
値段・営業時間
・入浴料
大人900円
子供400円
共に(税込)(入湯税込み)
・営業時間10:00〜18:00
・定休日無休(通年営業)
・駐車場あり
・料金かかりますが中で休憩できるスペースとドリンクが販売しております。
日帰り温泉としては良心的な価格。この値段でこのお湯に出会えるなら、コスパは抜群です。

周辺で楽しめること
山乃湯だけで帰るのはもったいない!犬鳴山温泉郷は、温泉+パワースポット+自然散策が一度に楽しめる欲張りエリアです。
犬鳴山七宝瀧寺(しっぽうりゅうじ)
斉明天皇7年(661年)に役行者が開いたと伝わる、真言宗犬鳴派の大本山。
本尊は倶利伽羅大龍不動明王で、願望成就や運気上昇のご利益があるとされる霊験あらたかな寺院です。
山号の由来は、大蛇に襲われた猟師を愛犬が身を挺して守ったという伝説からで、後に宇多天皇より「犬鳴山」の名を賜ったと伝えられています。
犬鳴川渓谷ハイキング
温泉街から参道が整備されており、七宝瀧寺まで往復1時間ほどのハイキングが楽しめます。
渓谷には大小48もの滝が点在し、その景観は「大阪みどりの百選」にも選ばれています。
新緑や紅葉の季節は特におすすめ。
行者の滝での滝行体験
七宝瀧寺では、修験者の指導のもと行場や拝所を巡り、行者の滝で滝修行を行う一日修行体験を実施しています。
せっかくならパワースポットらしい非日常体験も味わってみたいところ。
モデルコースとしても優秀
地元観光ガイドでは「都心から1時間のアクセス」「渓谷が織りなす自然美」「国定公園の静かな原生林」「1350年前に役行者が開山した神秘的な山」「山頂からの大阪湾の展望」「下山後の疲れを癒す温泉」という6つの魅力が紹介されており、日帰りでもかなり満足度の高いコースが組めます。
まとめ:大阪でここでしか味わえない一湯
★大阪府内でも数少ない、正真正銘の源泉掛け流し
★大阪府第一号の登録温泉という歴史的価値
★修験道1300年の霊山・犬鳴山の麓という唯一無二のロケーション
★900円というリーズナブルな価格
★看板の少なさすら「秘湯感」として楽しめる
多少の「わかりにくさ」も含めて、それすらも旅の醍醐味。
ツルツルの美人の湯に浸かった後は、七宝瀧寺のパワースポット巡りや渓谷ハイキングまでセットで楽しめる、大阪の隠れた名湯です。
大阪で「本物」の温泉を探している方は、ぜひ一度、山乃湯を訪ねてみてください。
※料金・営業時間等の情報は変更になる場合があります。訪問前に施設(072-459-7515)へ直接ご確認いただくことをおすすめします。


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